神亀

仕込む酒のすべてを純米酒とすることに成功した、日本初の酒蔵が神亀酒造株式会社です。

山田錦や五百万石といった高級酒米をふんだんに使用するほか、有機農法米を用いた酒造りにも取り組んでいます。

神亀ならではの、米の旨さを味わい尽くせる酒を醸します。

神亀酒造株式会社

神亀酒造

創業は、嘉永元年(1848)と歴史ある酒蔵です。

特筆すべきは、昭和62年(1987)に、戦後の日本で初めて、純米酒のみの生産に切り替えた点でしょう。

量を重視していた当時の日本酒産業界においては、異色の試みでした。

純米酒では、アルコール添加による調整がなされず、純粋に米と水だけの勝負となります。

それだけに、神亀酒造が米に妥協することはありません。

「酒は米から」を信念として、複数の契約農家から良質の米を仕入れています。

有機栽培の酒米も、その一つです。

こだわりの米を仕込むのは、地下160メートルから汲み上げられる秩父系荒川の伏流水です。

硬質の水から醸された純米酒は、しっかりとした辛口となり、最高の食中酒としてのポテンシャルを秘めています。

火入れした後に長期熟成させるのも、神亀酒造の純米酒の特徴です。

最低2年以上寝かせることで、米の旨味とコクが増した一本が出来上がります。

また、純米酒をベースとした、活性にごり酒、無濾過生酒、長期熟成酒などのバリエーションに富んだ酒も造っています。

多彩な純米酒の可能性においても、追求に余念がありません。

社名としても使用されている、代表銘柄の「神亀」は、神の使いである亀にちなんだもの。

かつて酒蔵の裏にあった天神池に棲んでいたとされています。

神亀酒造株式会社
埼玉県蓮田市馬込3-74

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おすすめの日本酒

神亀酒造のこだわりである、良い米の味わいと、熟成を体現したのが「ひこ孫 純米」です。

酒米は、徳島県阿波町産の山田錦で、熟成期間は3年以上となります。

「ひこ孫」は曾孫を意味する言葉で、神亀酒造では3年以上熟成させた酒に、この銘を与えます。

濃厚なコクと、しっかりとした味わいが感じられるこの純米酒は、人生の荒波を乗り越える大人におすすめしたい一本です。

銘柄: ひこ孫 純米
特定名称: 純米酒
使用米: 山田錦
精米歩合: 55パーセント
日本酒度: +6.0
酸度: 1.7
アルコール度数: 15.5度

香り  弱・★・・・強
コク  薄・・・・★濃
キレ  弱・・・・★強
味わい 甘口・・・・★辛口

美味しい飲み方

熱燗ひこ孫をいただくのなら、季節を問わず、ぜひ熱燗でいってください。

しっかりとした芯の強さと、深い旨味に引き込まれること間違いなしです。

キレある口当たりの辛口酒なので、濃いめの味付けの一品と合わせると、何杯でも酒がすすみます。

脂ののったウナギは白焼きで、力強い味の地鶏はシンプルに塩のみで、食中酒としてのポテンシャルを味わいましょう。

その他おすすめの酒

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神亀
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もう一つの定番酒は、熟成期間2年の「神亀 純米(純米酒)」です。

とことん手間がかけられた酒なので、純米酒の本来の旨さが楽しめます。

こちらも熱燗でいただくこと推奨です。

蔵元最高級

「ひこ孫 純米大吟醸(純米大吟醸酒)」は、淡い琥珀色が美しい蔵元最高級酒です。

3年以上熟成させることによって、芳醇な香りと、米の旨味を凝縮した味わいが自慢です。

40℃ほどのぬる燗でいただくと、より深い味わいとなります。

神亀【しんかめ】~純米酒に一家言持ち純米酒だけを造る~ まとめ

基本に忠実に、正統な日本酒を造り続ける神亀酒造の名は、日本酒ファンであれば一度は耳にすることでしょう。

旨い純米酒を飲みたいのであれば、まずは神亀を選ぶべし。

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