大分県中部、酒造りに適した自然環境の中で醸されるは、銘酒「龍梅」。
蔵元の藤居酒造は、恵まれた自然を守るべく、環境問題に取り組む企業には必須と言われる「ISO14001認証」も取得しています。
良い水と原料と環境、それぞれを生かした酒造りに取り組む蔵元です。
藤居酒造株式会社
明治5年(1872)に、酒仙堂・萬力屋の屋号で酒造業を始めた、藤居酒造株式会社。
「和醸良酒」の精神を大切に、140年以上もの間、大分県野津町で酒を造り続けてきました。
現在も、6代目蔵元のもと、地元の自然の恵みを生かした酒造りが行われています。
そのため、可能な限り地元産の原料を使用することに、こだわりを持ちます。
仕込み水に用いられる大野川上流域の水は、全国一級河川水質調査で日本一のひとつとして選ばれたほど上質なものです。
米に関しても、一部の酒に地元農家が契約栽培した酒造好適米を使用することで、地域独自の酒が醸されています。
また、地元の自然環境をも、酒造りに生かしています。
焼酎の熟成のために理想的な環境を探し、平成13年に洞窟貯蔵庫を完成させました。
貯蔵庫がある洞窟は、天然記念物に指定される風連鍾乳洞を持つものです。
洞窟で甕(かめ)貯蔵するほかにも、明治時代に建造された土蔵で行なう樫樽貯蔵など、目的に応じた方法がとられています。
しかし、水や原料、環境といった自然の恵みを一方的に利用しているだけではありません。
環境問題に取り組む企業として、「国際オーガニック認証」や「ISO14001認証」を取得し、自然に配慮した活動も行っています。
銘柄「龍梅」は、酒蔵の近くにあった「潜龍梅」という梅の古木に因んで命名されたもの。
米本来の旨味を引き出す酒造りを目標に掲げ、醸されています。
藤居酒造株式会社
大分県臼杵市野津町大字津野市213-2
[mappress mapid=”94″]
酒蔵見学
藤居酒造では、酒蔵見学の申し込みも受け付けています。
事前予約が必要ですので、希望されるかたは、公式HPの蔵見学申し込みフォームまたは電話にてご予約ください。
おすすめの日本酒
藤居酒造おすすめの一本は、高い品質を誇る「龍梅 大吟醸」です。
磨き35%の山田錦に、洗米から仕込みに至るまで「久保ん谷湧水」の名水を贅沢に使用して醸しています。
全国新酒鑑評会の金賞常連という銘柄で、平成29年にも受賞を果たしました。
数々の金賞受賞実績を持つ、吟醸造りの名人・小川登杜氏によって、丁寧に醸された一本は、穏やかな吟醸香とすっきり淡麗な極上の味わいが堪能できます。
日本酒Data
銘柄: 龍梅 大吟醸
特定名称: 大吟醸酒
使用米: 山田錦
精米歩合: 35パーセント
日本酒度: +4.3
酸度: 1.3
アルコール度数: 16度
香り 弱・・・★・強
コク 薄・・★・・濃
キレ 弱・・★・・強
味わい 甘口・・・★・辛口
美味しい飲み方
どの温度帯でも安定の美味しさを発揮して魅了する大吟醸酒。
冷やでもぬる燗でも、その日の気分で飲みたい温度を選んでみましょう。
淡白な一品と合わせると、絶妙な旨さが生まれ、舌を楽しませてくれます。
おすすめのジャンルは、やはり和食。
透き通る美しさのふぐ刺しや、さっぱりとした薄味の吸い物などと一杯やってみましょう。
その他おすすめの酒
「龍梅 にごり酒(普通酒)」は、やや高めのアルコール度数と、フレッシュな香りで人気です。
にごり酒のとろりと濃厚な味わいと、甘めの飲みくちで飲み過ぎ注意な一本に仕上がっています。
女性にも勧めやすいお酒です。
龍梅【りゅうばい】~地元の豊かな恵みを生かした酒造り~ まとめ
藤居酒造は、水や原料米だけでなく、熟成のために地域の自然環境までも酒造りに生かす酒蔵。
自然の恵み受けた、銘酒「龍梅」には、しっかりとした旨味が封じ込められています。