五町田酒造

九州の地で酒造りのために独自の道をゆくのは、銘酒「東一」を醸す五町田酒造。

佐賀県では入手が困難であった、酒造好適米「山田錦」の自社栽培を成功させ、酒造りのために独特のこしきや仕込み容器を開発しました。

より上質な酒を目指し、技術の追求を続ける蔵元です。

五町田酒造株式会社

五町田酒造五町田酒造株式会社が誕生したのは、大正11年(1922)年のこと。

初代・瀬頭平次氏が、分家して創業した酒蔵です。

本家の瀬頭酒造は、約350年の酒造りの歴史を持つ蔵でした。

全国有数の米どころである佐賀平野の西部、嬉野市塩田町に蔵を構え、地元産の酒造好適米を原料米として使用。

佐賀県では手に入りにくいとされていた、最高峰の酒造好適米「山田錦」の自社栽培も、試行錯誤の末に成功させています。

また、吟醸造りにこだわりを持ち、醸造過程で使用する道具に独自の工夫を凝らしています。

米の蒸しの工程で使用する「こしき」では、目的に合った米の硬さや、均一な蒸しを可能にしました。

仕込み容器も、独自の形を設計して、対流が起こしやすく発酵中の撹拌を容易にする工夫がなされたものです。

近代的な工夫を取り入れる一方、伝統の技や道具、杜氏と蔵人の勘を大切にする五町田酒造の酒は、上質なものばかり。

持てる技術のすべてを込めて醸した一本は、全国新酒鑑評会金賞受賞を始め、さまざまな品評会で数々の賞に輝いています。

銘柄の「東一」は、東洋一の酒を目指すという、蔵元の願いが込められています。

銘の由来に納得の、味わい深い酒揃いです。

近年嬉野市の定番イベントとなっている「嬉野温泉酒蔵まつり」では、嬉野市内の酒蔵と共同で、試飲や飲み比べといった試みを行っています。

五町田酒造の新酒を、いち早くチェックできるので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

五町田酒造株式会社
佐賀県嬉野市塩田町大字五町田甲2081

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おすすめの日本酒

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東一
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「東一 山田錦純米酒」は、五町田酒造の定番商品。

精米歩合64%は、山田錦の旨味を引き出すために、蔵がこだわった数値です。

磨きにおいても、上質の酒造りへの追求が垣間みえる純米酒となっています。

純米酒らしい穏やかな香りと、まろやかな風味が、じんわりと広がる一本。

食中酒としても美味しくいただけます。

銘柄: 東一 山田錦 純米酒
特定名称: 純米酒
使用米: 山田錦
精米歩合: 64パーセント
日本酒度: +1.0
酸度: 1.8
アルコール度数: 15度

香り  弱★・・・・強
コク  薄・・・・★濃
キレ  弱・・★・・強
味わい 甘口・★・・・辛口

美味しい飲み方

ムツゴロウの甘露煮純米の旨さを堪能するなら冷やがおすすめですが、ぬる燗にしても、軸がしっかりとして味わいが膨らんできます。

飲み方に悩んでしまう酒。

まろやかな風味に似合うのは、やはり和食。

日本料理全般と合わせて、幅広い温度帯で飲み進めて行きたい一本です。

佐賀県珍味のムツゴロウを、蒲焼き、素焼き、甘露煮などで「東一」のお供としてみましょう。

その他おすすめの酒

「東一 純米大吟醸(純米大吟醸酒)」は、南国フルーツを連想させる、とろりとした香りが印象的な純米大吟醸酒。

優しい甘味に、個性的な酸味と渋味が加わり、艶やかな旨味が感じられます。

雫取りで丁寧に上槽されたからこそ、生まれる味わいです。

東一【あずまいち】~独自装置を使い、上質な酒を醸し出す~ まとめ

五町田酒造の理念は「米・人・造りが一体となって良酒を醸す」こと。

上質の酒造りのために妥協を許さない、独自の工夫が、銘酒「東一」の旨さの源となっているのでしょう。

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