かつての宿場町に建つレンガ造りの酒蔵が、独特の雰囲気を放つ滝澤酒造株式会社。
伝統的な道具を使用して、こだわりの手造りで酒を仕込んでいます。
技術を継承しながらも、新しい酒造りにチャレンジし、IWC金賞受賞の実績も持つ酒蔵です。
滝澤酒造株式会社
滝澤酒造株式会社は、文久元年(1863)の創業です。
当時は、埼玉県小川町で酒造りをしていましたが、明治33年(1900年)に中山道沿いの宿場町であった深谷市に移転しました。
恵まれた水源と、地の利を求めてのことです。
建築物も特徴的で、蔵や麹室は、東京駅でも使用されていた深谷レンガの外壁となっています。
レトロな外観だけでなく、保温・保湿性にも優れているため、酒造りにおいても重要な役割を果たす建物です。
現在の蔵元は、自らが杜氏として酒造りに携わっています。
豊富な経歴を持ち、越後杜氏のもとでの修行を経た後、滝澤酒造で南部杜氏の教えを受けた人物です。
滝澤酒造では、手造りの酒にこだわり、工程のほとんどを昔ながらの道具を使用して仕込んでいます。
特に麹造りでは、箱麹法という高度な技術を要する製法をとっており、大吟醸酒はもちろん普通酒に至るまで、手間や時間を惜しむことはありません。
酒造りにつぎ込まれた手間は、評価にも反映しており、各種鑑評会で数々の賞を受けています。
全国新酒鑑評会においては4年連続の金賞を受賞しています。
さらに、ロンドンで行われるインターナショナルワインチャレンジ(IWC)での受賞歴もあり、2017年も金メダルを獲得している、実力のある酒蔵です。
滝澤酒造株式会社
埼玉県深谷市田所町9-20
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酒蔵見学
滝澤酒造株式会社では、酒蔵見学を実施しています。
蔵の案内を始め、希望者は菊泉の試飲も可能ですし、蔵内の売店での販売も行っています。
見学時間: 9時~17時(約30分)
休業日: 土曜日(5月~10月)・日曜日・祝日(年間)
見学料: 無料
駐車場: 有
見学時間については、時期によっては午後のみの受付となる場合があります。
見学を希望される方は、事前にお問い合わせのうえ、予約をしてください。
〒366-0826埼玉県深谷市田所町9-20
(TEL)048-571-0267
(FAX)048-571-2248
おすすめの日本酒
イギリスの世界最大級の酒類品評会において、吟醸・大吟醸酒部門の金メダルを受賞した「菊泉 大吟醸」がおすすめです。
2013年に数ある銘柄の中から、金メダルを受賞した4銘柄のうちの一つ、2017年にも同賞に輝いています。
爽やかな青リンゴを思わせる吟醸香が楽しめる一本です。
まろやかさとキレの良さを合わせ持つ味わいは極上の一言です。
日本酒Data
銘柄: 菊泉 大吟醸 IWC金メダル受賞酒
特定名称: 大吟醸酒
使用米: 山田錦
精米歩合: 40パーセント
日本酒度: +5.0
酸度: 1.1
アルコール度数: 16~17度
香り 弱・・・★・強
コク 薄・★・・・濃
キレ 弱・・・・★強
味わい 甘口・・・★・辛口
美味しい飲み方
夏でも冬でも冷やして飲むのが美味しい大吟醸です。
まろやかかつキレのある旨味が最も際立つことでしょう。
やや辛めの飲みくちには、さっぱり系の料理が良く合います。
塩をふって、じゅわっと焼きあげた魚に、菊泉大吟醸を一口。
想像するだけでも、深みのある味わいが舌の上に広がります。
その他おすすめの酒
滝澤酒造株のもう一つのおすすめは、「菊泉 大吟醸升田屋(大吟醸酒)」です。
こちらも、関東信越国税局酒類鑑評会などで、一位を受賞している銘酒です。
伝統の製法で、長期低温発酵させた醪から雫を集めました。
香り高く、滑らかな口当たりが心地よい一本です。
菊泉【きくいずみ】~昔ながらの道具を使い手作りにこだわる酒蔵~ まとめ
創業以来、機械化に頼らず、こだわりの酒を生み出してきた滝澤酒造株式会社。
伝統の技術をもって挑戦を続ける酒蔵の、情熱のこもった酒は、必ず飲んでおきたい一本です。