来福

酒造りに使用される酵母は、もろみから生みだされるもの、その常識を覆したのが来福酒造株式会社で使用される花酵母です。

自然界の花から分離された酵母と従来の酵母、そして十数種類の厳選酒米を駆使して常に新しい酒造りに挑戦し続ける酒蔵です。

来福酒造株式会社

亨保元年(1716)創業の来福酒造は、約300年もの歴史を持つ酒蔵です。

近江商人であった藤村家が、筑波山麓から湧き出す良水に注目し、酒造りを始めました。

創業当時からの銘柄「来福」は、「福や来む笑う上戸の門の松」という俳句から名付けられたものです。

番頭制度をとっていたため、先代までは近江商人発祥の地と言われる滋賀県に居を構えており、蔵の経営は支配人によるものでした。

酒蔵では品質を重視し、自家精米や酵母の自社培養など、伝統の技術をもって酒造りが行われきました。

来福酒造は、10代目となる現蔵元の蔵入りによって、大きな転換期を迎えます。

1997年には、県外からの越後杜氏に変わり、社員による酒造りへと移行しました。

また、蔵元が、東京農業大学時代に専門としていた「花酵母」を使用した酒造りが始まりました。

現在では、自然の花から清酒酵母を純粋分離することに成功した花酵母を、10種類以上使い分けています。

さらに、15種類の厳選酒米と組み合わせることで、多種多様な酒を生み出すことに成功しています。

この柔軟な組み合わせと、小さめのタンクで並行して仕込む工夫で、30種類以上もの異なる銘柄を、取り扱っています。

その範囲は、焼酎、リキュール、梅酒など多岐に及びます。

来福酒造株式会社
茨城県筑西市村田1626

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酒蔵見学

来福

来福酒造株式会社では、酒造りの過程を紹介するための酒蔵見学を実施しています。

料金は無料ですが、希望日の10日前までの予約が必須です。

また、団体での見学は、約20名までといった制限もあるのでご注意ください。

酒蔵見学は要予約です。

月曜から土曜まで、13:00~15:00の時間帯で申し込めます。

見学期間:10月~4月(※12月は不可)

見学日時:月曜~土曜 / 13:00~15:00

所要時間:約1時間

酒蔵見学のさらに詳しい情報やお問い合わせについては、公式HPにてご確認ください。

送信フォームにて申込をすることができます。

おすすめの日本酒

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来福
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商品ラインナップの多い来福酒造の中でも、「来福 純米吟醸 生原酒 愛山」は、おすすめの一本です。

栽培が難しいと言われる愛山と、花酵母が多い来福としては珍しい9号系酵母の組み合わせで醸造されています。

まろやかな口触りと、とろりとしたコク、生熟成特有の芳しい香りが楽しめます。

売れ筋に加えて、限定3000本のみの生産なので、早めの入手が必要です。

銘柄: 来福 純米吟醸 生原酒 愛山
特定名称: 純米吟醸酒
使用米: 愛山
精米歩合: 50パーセント
日本酒度: +5.0
酸度: 1.5
アルコール度数: 17度

香り  弱・・★・・強
コク  薄・・・★・濃
キレ  弱・★・・・強
味わい 甘口・・★・・辛口

美味しい飲み方

冷や酒しっかりとした味わいと芳醇な香りを同時に楽しむには、燗をつけるよりも、少し冷やした方がおすすめです。

料理とのバランスを考えると、濃い味付けの一皿を選ぶと良いでしょう。

酒のコクがいっそう引き立ちますし、味付けも生きてきます。

合わせられる料理の幅が広く、和洋中すべてに対応できます。

調味料をふんだんに使用した一品をお供にしてみてください。

その他おすすめの酒

挑戦を続ける来福が、日本酒の新たな可能性を模索する中で生まれた「Raifuku MELLOW」は、貴醸酒というカテゴリになっています。

仕込みの最後の段階で、水の代わりに純米酒を使用して甘味を際立たせたものです。

シェリー酒のように食前酒、食後酒としても楽しめます。

蔵元最高級

来福の酒で、一度は味わっておきたいのが「来福 純米大吟醸 超精米」です。

茨城産の酒米を8%にまで削り、米の旨味の髄を抽出した一本となっています。

繊細な味わいとやわらかな香りで、「SAKE COMPETITION 2016」Super premium部門1位を獲得しました。

来福【らいふく】~花酵母と厳選酒米で醸す七色の酒~ まとめ

花酵母のパイオニアとも言える来福酒造株式会社、ナデシコ、ツルバラ、日々草と、様々な花から分離した酵母で、今日も新しい酒造りに挑戦しています。

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