極聖【きわみひじり】~備中杜氏中浜昭夫の後継者が地下100メートルの水で仕込む純米吟醸酒~宮下酒造株式会社

宮下酒造株式会社は岡山で酒造りを営む蔵元で、現在では清酒に限らず様々なお酒を造る総合酒類メーカーです。

この蔵元が造る清酒「極聖」【きわみひじり】は全国新酒鑑評会において岡山県トップの金賞受賞回数を誇ります。

宮下酒造株式会社

000143672宮下酒造株式会社の創業は大正4年(1915年)です。

幼い頃に父親を亡くした創業者の宮下亀蔵とその兄弟の元三郎は、酒造業を営んでいた親戚のもとに預けられ、そこで酒造の経験を積んでいました。

1909年(明治42年)に宇野港が築港されたのを受けて、岡山県の玉野市で新たに清酒の醸造を開始しましたが、これが宮下酒造の始まりとなりました。

岡山県岡山市中区西川原184
TEL 086-272-5594
FAX 086-273-9243

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旭川の伏流水

top_image1967年(昭和42年)には、良質の水を求めて岡山三大河川のひとつ旭川のそば(岡山市中区西川原)に酒蔵を移設し、現在もそこで酒造りを行なっています。

仕込み水はこの旭川の伏流水を地下100mから汲み上げて使用しています。

周辺は自然の豊かな地域でもあり、近くには日本三大名園のひとつとして数えられる後楽園や、日本名水百選のひとつに選ばれた雄町の冷泉もあります。

この恵まれた環境の中で、現代の名工にも選ばれた有名な備中杜氏の中浜昭夫の指導を受けた若手の杜氏がその技を磨きつつ、全力で酒造りを行なっています。

極聖の由来

otomo_tabito酒銘の「極聖」(きわみひじり)は主に大吟醸酒に用いられています。

万葉集にも登場する歌人の大伴旅人が詠んだ「酒の名を聖と負せし古の大き聖の言のよろしさ」という和歌から「聖」という字を取り、それに清酒の最高峰である大吟醸にふさわしく「極」を冠したものです。

岡山では甘口のお酒が主流ですが、この「極聖」は辛口を身上とするお酒で、他の岡山のお酒とは一線を画しています。

全国新酒鑑評会における多くの金賞受賞歴がその品質を表わしています。

その他の酒類

640x640_rect_48223724ちなみに、宮下酒造株式会社は地ビールの製造も行なっており、全国酒類コンクール「地ビール部門」で6年連続で1位となるなどこちらのジャンルでも高い評価を受けています。

伝統的なビールだけでなく、季節性や地域性のあるいろいろなビールの研究開発も行なっています。

清酒やビールの他にも焼酎・リキュール・発泡酒・スピリッツ・ウイスキーなどの酒類の製造にも取り組んでいます。

現在では日本だけでなくアメリカやヨーロッパ、アジア諸国向けに酒類を輸出しており、その規模は拡大し続けています。

おすすめのお酒

極聖 (きわみひじり) 大吟醸酒 昔搾り斗瓶どり 1800ml
極聖

いちおしは宮下酒造を代表するお酒「大吟醸 極聖 昔搾り斗瓶どり」です。

このお酒は、名工として名高い備中杜氏の中浜昭夫の指導のもとで、後継者の杜氏が造り上げたものです。

酒米「山田錦」をじっくりと低温で丁寧に熟成させ、吟醸香と味わいのバランスをシビアに調整することによって、爽やかでありながらまろやかでもあるという素晴らしい大吟醸酒に仕上げています。

ただし、このお酒は限定100本しか生産されていないため、手に入れるのは相当難しいでしょう。

銘柄: 大吟醸 極聖 昔搾り斗瓶どり
特定名称: 大吟醸酒
使用米: 山田錦
精米歩合: 40パーセント
日本酒度: +5.0
酸度: 1.3
アルコール度数: 17~18度

香り  弱・・・★・強
コク  薄・・・★・濃
キレ  弱・・★・・強
味わい 甘口・・・★・辛口

おすすめの飲み方

2_thumbnail大吟醸の醍醐味であるさわやかな香りを十分に楽しむには、冷やして、あるいは常温でいただくのがおすすめです。

地元瀬戸内海でとれる魚介類を使った料理との相性は抜群で、お互いの良さがぐっと引き立ちます。

その他のおすすめのお酒

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宮下酒造
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「極聖 純米大吟醸 高島雄町 三割八分磨き 斗瓶囲い」は、蔵元最高級の純米大吟醸酒です。

幻の酒米と言われる「高島雄町」を38%まで磨き上げ、丁寧に丁寧に醸造されたものです。

上品な吟醸香とよくふくらむ味わいはまさに極みです。

極聖【きわみひじり】~備中杜氏中浜昭夫の後継者が地下100メートルの水で仕込む純米吟醸酒~ まとめ

様々なお酒を造っている宮下酒造株式会社ですが、やはりその源流は清酒「極聖」にこそあります。

備中杜氏の伝統が息づくこのお酒、ぜひ一度お試しください。

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