三浦酒造株式会社は、青森県弘前市にある蔵元です。
家族で切り盛りをしているため規模は大きくありませんが、丁寧に作り出される日本酒は各所で高い評価を受けています。
三浦酒造株式会社
三浦酒造株式会社の創業は昭和5年(1930年)のことです。
現在は五代目の蔵元となる三浦兄弟が、自ら杜氏として酒造りの陣頭に立っています。
すべての工程に杜氏の目が行き届き、こだわりを持った酒造りが行なわれています。
豊盃の由来と酒造り
代表銘柄は「豊盃」【ほうはい】で、「和醸良酒」の想いを込めて付けられています。
和醸良酒とは、良いお酒は酒に携わる人たちによって生まれるとともに、良いお酒は人と人との関係を良くするという意味です。
仕込み水は、自社の井戸により岩木山の伏流水を汲み上げて使用しています。
特筆すべきは酒米で、日本で三浦酒造だけが契約栽培している「豊盃米」という品種をメインに使用しています。
酒米はすべて自家精米し、丁寧に仕込んでいます。
「豊盃」は最近特に注目を集めています。
それというのも小さな酒蔵でありながら、JAL国内線のファーストクラスの機内酒に採用されたり、スペインのマドリードにある日本大使館のパーティーの際に振舞われる酒として使われたりするなどの実績によります。
また、小回りも利くため、酒販店などとのコラボレーション企画も精力的に行なっています。
そのようにして過去にはユニークなラベルのお酒も造っており、中でも「ビキニ娘」や「モヒカン娘」などは話題になりました。
三浦酒造株式会社
青森県弘前市石渡5-1-1
TEL 0172-32-1577
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おすすめのお酒
いちおしはやはり「豊盃 純米吟醸 豊盃米」です。
この独自の酒米「豊盃米」を100%使用して仕込んだお酒で、この蔵元だけが造れるお酒です。
広がりのある豊かな吟醸香と奥深い味わいを持ち、キレのあるお酒に仕上がっています。
料理との相性も非常によく、食中酒としても優秀な1本です。
日本酒データ
銘柄: 豊盃 純米吟醸 豊盃米
特定名称: 純米吟醸酒
使用米: 豊盃米
精米歩合: 55パーセント
日本酒度: +1.0~3.0
酸度: 1.7~2.0
アルコール度数: 15~16度
香り 弱・・★・・強
コク 薄・・★・・濃
キレ 弱・・★・・強
味わい 甘口・・★・・辛口
おすすめの飲み方
「豊盃米」の味わいとうま味を最大限感じるには、常温で飲むに限ります。
魚介系の料理のうま味を倍増させるお酒で、にしんの切り込みや津軽の郷土料理「いがめんち」と一緒にいただくとたいへん美味しくなります。
その他のおすすめのお酒
三浦酒造の最高級酒「豊盃 つるし酒 大吟醸」もおすすめです。
酒米は「山田錦」を贅沢に40%まで磨いて使用しています。
さらに、袋吊りにして自然に滴り落ちる雫酒の中取りを集めたもので、わずかしか生産されない貴重なお酒です。
もう1本、「豊盃 特別純米酒」も良いお酒です。
こちらは酒米に「豊盃米」を使っています。
柔らかい口当たりでありながら厚みのある味わいが特徴で、心地よい余韻が残ります。「豊盃米」の味わいを比較的手軽に味わうことができます。
豊盃~全国で唯一の豊盃米を丁寧に仕込んだこだわりの酒~ まとめ
三浦酒造株式会社は家族的な雰囲気の中で、丁寧な酒造りを行なっている蔵元です。
日本で唯一の「豊盃米」を使用していることや、そのグローバルな活躍ぶりがきらりと光ります。
この「豊盃」をぜひお楽しみください。