創業四百余年、米沢藩上杉家に愛された酒蔵、小嶋総本店。
良質な水と米を使用し、鍛え抜かれた麹が育んだ究極の食中酒「東光」を造り続けています。
株式会社小嶋総本店
小嶋総本店は、慶長2(1597)年小嶋彌左衛門が創業した小嶋酒屋から始まりました。
米沢市では最も古い創業400年を超える歴史を持つ老舗の酒蔵です。
江戸時代は米沢藩上杉家御用酒屋だった由緒ある酒蔵で、禁酒令が出された中でも、酒造りを許されていた数少ない造り酒屋のひとつです。
江戸時代には屋号で呼ばれていたため、特定のブランドはありませんでしたが、明治になり造り酒屋が増えたことで、お酒にブランドを付けるようになりました。
そこで生まれたブランドは、「日本響」「東光正宗」「千代鶴」「米祝」「白梅」などでしたが、昭和初期に酒類価格の統制が行われたことにより、ブランドを統一することになりました。
そこで生まれたのが「東光」のブランド。
「東光」の名の由来は、蔵の所在地が現在の上杉神社である米沢城の東の東町にあり、蔵の方向が朝日の差す方向であることから、名づけられました。
現在の蔵元は、2015年10月に就任した第24代目小島健市郎氏。
東日本大震災からの復興からのスタートとなりました。
蔵人と力を合わせて復興に邁進し、現在に至ります。
「小嶋総本店」のお酒は、料理の寄り添い味を引き立てる食中酒として、お客様に最高のものを届けたいという想いが込められています。
主役はあくまでも料理であり、料理を温かくもてなす名脇役となるようなお酒を造っています。
厳寒期に寒造りの低温長期発酵によって手造りした酒は、味わいも香りも主張しすぎず、上品です。
また現在は、地酒蔵として地域性を出すために、原料米を地元の契約農家に次々と切り替えて、「小嶋総本店」にしかできない酒造りを目指しています。
蔵で醸した酒は、全国新酒鑑評会で6年連続金賞を受賞し、評価を高める一方で「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2015」で金賞を受賞するなど、従来の価値観にとらわれない柔軟な酒を造る一面も持ち合わせています。
酒造資料館「東光の酒蔵」
昭和59年4月、みちのくの古い酒蔵を原形を保ちながら復元した酒造資料館「東光の酒蔵」を開館しました。
昔ながらの造り酒屋の様子と酒造り道具の展示、保存しています。
見学後には売店で試飲することができ、様々な種類のお酒の味を確認後に購入することができます。
利き酒も楽しむことができます。
開館時間: 午前9時から午後4時30分まで
入館料: (お一人様につき)※団体は30名以上
一般 中・高校生 小学生
個人 310円 210円 150円
団体 280円 160円 100円
休館日:12月31日・1月1日
駐車場:大型バス8台・乗用車30台
住所: 〒992-0031 山形県米沢市大町2-3-22(柳町上通り)
東光蔵開き
株式会社小嶋総本店では毎年9月頃になると、日頃から清酒「東光」を引き立ててくださっているお客様に「蔵開き」イベントを開催しています。
東光「蔵開き」は、秋の一日を酒蔵で楽しく過ごしながら、東光蔵元をより深く理解し親しんで頂くというものです。
当日は普段見ることのできない蔵見学をはじめ、「蔵開き」限定酒の販売、各種ステージイベント、そして地元の美味しい食べ物と東光のお酒で一日ゆっくり楽しめる盛りだくさんの内容です。
日本酒が当たる抽選会や子供たち向けのコーナーもあり、子供から大人まで多くの人たちが楽しめるようになっています。
蔵開き当日のみ、酒造資料館東光の酒蔵の入館料が無料になるチケットが、会場で配布されます。
開催日: 毎年、9月頃の日曜日
時間: 午前10時頃~午後3時頃
詳しくは小嶋総本店へお問い合わせください。
株式会社小嶋総本店
山形県米沢市本町2-2-3
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おすすめの日本酒
蔵を代表する酒「東光 純米大吟醸袋吊り」は、袋吊りで自然に滴り落ちる酒のみを集めた雫酒ならではの透明感と柔らかさを持つ良い酒。
果実を思わせる上品な上立ち香と、繊細で柔らかな甘味、穏やかな余韻がたまらない一本です。
2013年に全米日本酒歓鑑評会とインターナショナル・サケ・チャレンジでともに金賞を獲得した、世界が認めた一本として人気の酒です。
日本酒Data
銘柄: 東光 純米大吟醸袋吊り
特定名称: 純米大吟醸酒
使用米: 山田錦
精米歩合: 40パーセント
日本酒度: ±0
酸度: 1.2
アルコール度数: 16度
香り 弱・・・★・強
コク 薄・・・★・濃
キレ 弱・・・★・強
味わい 甘口・・・★・辛口
美味しい飲み方
冷やして、または常温で飲むと良いです。
刺身やサラダなどあっさりした料理との相性が抜群です。
焼き鳥の塩や、山菜の天ぷらを塩味であわせても良いですね。
その他おすすめの酒
東光 純米吟醸原酒(純米吟醸酒)
ANAファーストクラスおよびビジネスクラスの機内食に採用されています。
小嶋総本店のお酒の中で最も東光らしい、一番売れているお酒です。
フルーティーな香り、芳醇なコク、後切れという3つの特徴を持つ酒で、原酒であるにもかかわらず、飲みやすい仕上がりで、国内外のコンテストでも高評価を得ています。
この特徴からか、飲み飽きることもなく、飲みつかれることもありません。
価格も手頃なため、ワンランク上の普段飲みのお酒としておすすめです。
ウニ、いくら、生ハムやクリームソースパスタといった、それ自体がしっかりとした味を持った料理とよく合います。
東光【とうこう】~米沢藩上杉家に愛された酒蔵~ まとめ
食文化を重んじ、味わいがあってキレが良い、それでいて食事にそっと寄り添うお酒「東光」。
その究極の食中酒の味わいを、ぜひ楽しんでください。