銘酒「早瀬浦」を醸す三宅彦右衛門酒造は、生産量300石の小さな酒蔵。
造り手の表情や蔵の風景が感じられる酒を届けたいと、日々、丁寧な酒造りを行っています。
全国新酒鑑評会での金賞受賞歴を持つ、辛口の手造り酒は、冷やでも燗でも楽しめる逸品です。
三宅彦右衛門酒造有限会社
三宅彦右衛門酒造が佇むのは、若狭湾と三方五湖に囲まれた土地。
風光明媚と名高い、福井県美浜町早瀬で、享保3年(1718)年に創業した酒蔵です。
銘柄の「早瀬浦」は、地元早瀬の昔の呼び名に由来します。
当主は、代々「彦右衛門」を襲名し、現在では12代目が蔵を引き継いでいます。
銘柄「早瀬浦」を生み出し、普通酒メインの生産から、特定名称酒を造る蔵へとシフトさせた実績を持ちます。
「造り手の表情や蔵の風景が感じられる酒造り」を目標として、多くの日本酒ファンを虜にしました。
仕込み水は、蔵内の井戸に湧き出る水を使用しています。
海と湖に囲まれた地域であるため、豊富なミネラルを含む良水です。
また、発酵力が増すという特徴も兼ね備えているため、しっかりと芯の通った辛口の酒を醸すことができます。
米に関しても、福井県は酒造好適米「五百万石」の名産地。
良米をふんだんに使用して「早瀬浦」を仕込みます。
生産量300石の小さな蔵ながら、丁寧な手造りで品質の高い一本に仕上げていくのです。
蔵では手間を惜しまず、1回600~900キログラムの小仕込みや、瓶貯蔵などを徹底して行いました。
その結果、彦右衛門酒造で造られた酒は、全国新酒鑑評会で数度の金賞受賞歴を誇るものとなっています。
今や、知る人ぞ知る、福井の銘酒です。
三宅彦右衛門酒造有限会社
福井県三方郡美浜町早瀬21-7
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おすすめの日本酒
定番の一本は、「早瀬浦 純米酒」。
地元福井県が自慢する、五百万石を磨いて造りました。
特徴のある仕込み水と融和して、シャープな印象を与えるキレのいい酒に仕上がっています。
辛口好きに、ぜひ勧めたい。
華やかな香りと、瑞々しさを併せ持つコクが魅力的。
温度帯によって表情の異なる味わいを感じさせてくれます。
日本酒Data
銘柄: 早瀬浦 純米酒
特定名称: 純米酒
使用米: 五百万石
精米歩合: 55パーセント
日本酒度: +8.0
酸度: 1.6
アルコール度数: 15度
香り 弱・・★・・強
コク 薄・・・★・濃
キレ 弱・・・・★強
味わい 甘口・・・★・辛口
美味しい飲み方
冷やでも燗でも旨い辛口純米酒。
軽快な印象を楽しむなら冷やがおすすめ。
燗をつけると、米の旨味がじわりと増します。
「早瀬浦 純米酒」には、若狭湾の新鮮な海の幸がついていれば言うことなし。
鮮魚を使用した一品と合わせると間違いありません。
また、美浜町の名産品である「へしこ」との相性が抜群。
魚をぬか漬けにして熟成させた「へしこ」に負けない酒は早瀬浦だけです。
その他おすすめの酒
「早瀬浦 大吟醸雫酒(大吟醸酒)」は、40%まで磨いた山田錦を自社酵母で醸しています。
袋吊りで滴る大吟醸の雫酒を、丁寧に瓶燗急冷して、高い酒質を保つよう貯蔵した一本。
数量限定の至福の味をご堪能ください。
蔵元最高級
早瀬浦の高級酒をじっくりと楽しむのなら、「早瀬浦 純米大吟醸(純米大吟醸酒)」をお試しください。
上立ち香だけでも、くらりと酔いしれしまいそうですが、含むとさらに魅了されてしまいます。
ふくよかな旨味を持ちつつ、キレが素晴らしい一本です。
早瀬浦【はやせうら】~冷やでも燗でも楽しめる辛口の手造り酒~ まとめ
昔からの漁師町で長く愛されてきた、三宅彦右衛門酒造。
若狭の地の恵みを受けて醸される手造りの「早瀬浦」は、冷やでも燗でも美味しいと、全国に知れわたった銘酒です。