「アイスの実」はご存知ですか?
1986年、フルーツ味をした球状のシャーベット(氷菓)「アイスの実」が江崎グリコ株式会社から発売されました。
小さいお子様から大人の世代の方にまで幅広く愛されているロングセラー商品ですので、認知度はかなり高いでしょう。
一口で食べることを目的にしている商品なので、見た目も可愛く真ん丸く、少し大きく口を開けるだけで、一粒ずつ、ぽん、ぽんと口の中に放り込んで食べられます。
そんなロングセラー商品、ひとくちサイズの「アイスの実」は、コロッとした見た目や、色とりどりの彩色がまるで果実の実のようで美しく、アイス好きの方なら誰しも一度は味わったことがあると思います。
もちろん、そのままポイ、と口に放り込んで、じゅわじゅわと溶けていく食感と甘味をゆっくりと堪能していくのも十分に楽しいのですが、最近では色々なアレンジを加えて「アイスの実」を味わうことが、インターネット上で流行っているというのです。
その一つに挙げられるのが「日本酒アイスの実」という食べ方です。
アイスの実は季節ごとに楽しめる?
アイスの実は、シーズンごとに複数の商品が切り替わっていきます。
白いカフェオレ、大人の苺、キウィに梨、バナナやぶどうやメロンに黄金桃など、実に様々な果実風味のフレーバーが販売されています。
2009年3月にはパッケージがアルミパウチへと刷新されました。
翌年の2010年には更に工夫を加え、袋上部左右両方に切れ目を付けることで、開け方を2通りに選ぶこともできるようになりました(2WAY OPEN)。
小さく開ければ(「1個だけ取り出し」)、手で直に触れることなく口に入れることができますし、大きく開ければ(「丸ごと取り出し」)、別の容器に移し替えることもできます。
購入者のニーズに合わせた便利な開封方法ですよね。
大きく開けて、その場にいる数人でシェアする、なんてことも楽しめそうです。
アイスの実は、スーパーやコンビニで気軽に購入できるのも人気の秘密となっています。
アイスの実1個の参考価格は、およそ120円となっています。
まずはアイスの実を食べてみる
「濃厚フルーツそのまんま」と謳っている通り、1種類ごとのフレーバーに、ぶどうや桃などの果汁をふんだんに使っているのが特徴です。
口に入れるととろけていくジェラート製法が用いられており、少し硬い周りを口の中で割ると、じゅわあっとした果汁味と一緒に、口どけの良いアイスが楽しめます。
後口のべたつきも気にならない、すっきり甘味のスクラロース(スクロース(ショ糖)の約600倍の甘味を持つ人工甘味料)を使用しています。
アイスの実アレンジ!~簡単フルーツポンチ~
大きめのガラスのボウルにお好みの炭酸飲料を注ぎ入れ、その中に缶詰の果物や、適当な大きさにカットした新鮮な果物、そしてアイスの実をお好きなだけ投入すれば、見た目も華やかなフルーツポンチの出来上がりです。
簡単な作り方ながらも不意のお客様にも十分対応可能ですし、お子様のおやつとしても喜ばれること請け合いです。
一旦作ってしまえば、結構冷たさが持続しますので、大勢が集まるホームパーティーなどでも大活躍しそうですね。
アイスの実アレンジ!~簡単ひんやりスイーツ~
アイスの実の周りを色とりどりのたくさんの果物で囲って、その上からチョコレートソースをそっと注ぎかければ……
冷たいアイスの甘さと果物のほのかな酸味、チョコレートのほろ苦さが絶妙に合わさった素敵なスイーツに早変わりです。
チョコレートソースだけではなく、苺やオレンジなどのソースをかければ、何通りもの味わいを楽しむことができますね。
アイスの実アレンジ!~簡単!本格パフェ~
アイスの実に、ヨーグルトやバニラアイスを添えるだけで贅沢なパフェが完成します。
見た目も涼しげな透明グラスに、コーンフレークとアイスの実を交互に敷き詰め、ホイップクリームを大量投入した後、上部にバナナやウエハースを添えれば、本格的なパフェの出来上がりです。
単体で食べても十分に美味しいアイスの実ですが、ほんのちょっとの手間を加えるだけで、とてもゴージャスなスイーツに変身します!
アイスの実チャレンジ!~日本酒に「アイスの実」を投入する?~
炭酸水に入れる氷代わりに「アイスの実」を投入するアイデアから生まれたのが、「アイスの実サイダー」です。
氷は水を凍らせた物ですから、時間の経過と共にどんどん溶けていき、飲み物の味を薄めてしまいます。
最初にひとくち飲んだ時はとても美味しかったのに、少し時間を置いたらあまりの水っぽさにがっくり、なんてこともよくありますよね。
「アイスの実」を氷代わりに入れることで、その問題は解消されました。
「アイスの実」は溶けにくく、それ自体に果汁味がついていますので、気になるほど飲み物の味が薄まることもなく、冷たさもそのまま維持できるからです。
「アイスの実」を投入する飲み物の候補が挙がる中、特に美味しいとインターネット上で大きな評判を呼んだのが「炭酸水にアイスの実」というやり方です。
では……
炭酸飲料に合うならば、日本酒に「アイスの実」を入れたらどうなるのだろう?
そんな素朴な疑問が功を奏して出来たのが、大人のデザート「日本酒アイスの実」です。
試した人から次々に「衝撃的な美味しさ!」という声が挙がり、今や全国規模のブームとなっています。
フルーツカクテルからヒントを得る
果汁やフルーツ自体を入れたフルーツカクテルは、今までにもありました。
- 赤ワインにフルーツを投入し、ほんのりと甘みをつけて飲みやすくした、スペイン・アンダルシア地方の飲み物「サングリア」。
ちなみに、「サングリア」という名称は、スペイン語で血を意味するサングレという単語に由来しているそうです。 - ウォッカベースに、洋梨果汁と、搾りたてグレープフルーツ果汁を入れ、ちょっと苦味を利かせたカクテル。
- ウォッカベースに、ミックスベリー自体を投入し、ベリー色が鮮やかな可愛いカクテル。
- ラムベースに、生ライム果汁とミントを加えたモヒート。
ライムは搾り過ぎないことがポイント。搾り過ぎると、苦くなります。
前述に挙げたフルーツカクテルを見ると、使用されるアルコール度数が高いことに気がつきます。
カシスリキュールを例に挙げると、アルコール度数は20程度。
ラム酒は甘くて飲み易いのですが、アルコール度数が40~75程度までと幅広く、強い酒の種類に分類されます。
ウォッカのアルコール度数も高く、平均は40程度です。
赤ワインはアルコール度数13~15程度で、ほぼ日本酒と同程度なのですが、渋みや酸味が少し気になって苦手な方もいるかと思います。
特にサングリアなどは、果物にも赤ワインが浸透してしまいがちですから、少しくどく感じるかも。
日本酒とアイスの実は必ず合うはず!?
これらに比べ、日本酒のアルコール度数は平均的に15~16度。
しかも、飲みやすく癖のない、飽きのこない味が多いです。
手軽に楽しめるフルーツカクテル的な嗜好を求めている方にとっては、「日本酒アイスの実」という組み合わせは、正にぴったりとハマるのです。
ウォッカベースやラムベースではアルコール度数が強すぎて飲めない、という女性の方も「日本酒アイスの実」なら大丈夫かもしれません。
※「日本酒アイスの実」が、いくらスイーツやデザート感覚で食べられるとしても、アイスの実が浸かっているのは紛れもなくお酒ですので、20歳未満の方は試さないでください。
アイスの実チャレンジ!~飲んでみた~
常温のままの酒だと、「アイスの実」は徐々にとろけて柔らかくなって食べやすく、キーンと冷やした冷酒であれば、「アイスの実」の周囲が日本酒で冷やされ、シャリシャリとした心地よい食感を得られます。
日本酒の量を増やして「アイスの実」を中に入れれば、今まで体験したことのない最高に美味しいフルーツカクテルが出来上がります。
飲み進むうちにアイスの実が徐々に溶けていく食感が特に美味しい、と反響を呼んでいます。
お風呂上りに、冷え冷えの日本酒にアイスの実を投入し、溶けかけのシャリシャリ食感を楽しみながらゆっくりとくつろぐのも良さそうです。
手軽に作れるのでついつい……「日本酒アイスの実」
美味しさのあまり、ついつい日本酒を飲み過ぎてしまう人もいるそうです。
インスタグラムには、
「日本酒を飲むんじゃなくて、日本酒に漬けた溶けかけのアイスの実がめちゃくそ美味しい」
「日本酒にアイスの実ブチ込むってやつやってみたけど、めっちゃうまい…」
などという投稿もかなり見られました。
言い回しがどうやら怪しいあたり、「日本酒アイスの実」で酔っぱらいながらも、その美味しさを伝える使命感に突き動かされての投稿なのかもしれませんね?
日本酒よりも「アイスの実」が目当ての方なのか、こんな投稿も見受けられました。
「お酒より、アイスの実をメインにして楽しむのも良さそう。日本酒が絡みついたアイスの実。なんだか想像だけで酔えそう!」
きっと、スイーツ好きな方なのでしょう。
サバランなども好きそうですよね。
色々なアレンジで更に美味しくなる「アルコール+アイスの実」
「まずは、鉄板のチューハイでアイスの実」という意見もありますし、日本酒が苦手な方は、飲みやすいチューハイならば大丈夫そうです。
炭酸飲料とアイスの実の組み合わせについては太鼓判が押されている味ですし、これを発展させたハイボールとアイスの実というのも、もちろん相性が良いに決まってますよね。
格段に辛口の酒好きの方でないのなら、前述のフルーツカクテルで用いられるウォッカやラム酒にアイスの実を入れて試してみるのも面白いかもしれません。
逆に、辛口の酒一辺倒の方には甘みが邪魔になるでしょう。
以下は、日本酒以外の酒でアイスの実を試した方の投稿です。
「お酒とアイスの実のフレーバーを揃えると濃厚になります」
この方は、例えば、「オレンジリキュールとみかんフレーバーのアイスの実」という組み合わせでしょうか。
なかなか凝ってますね。
「白ワインに入れるのも◎です! どんなお酒にもマッチしちゃうんです! 日本酒にアイスの実を入れると美味しい、っての見ました。早速、コンビニ白ワインで試しましたが、やっぱ美味しいです……たぶん一本飲み切るんじゃ?」
これは……白ワインの口当たりの良さ+甘いアイスの実の美味しさに、どんどん飲み進んでしまいそうです。
酔っていないように思っても、ワインの酔いは後を引くもの……ワイン一本飲み切るのはちょっと翌日キツイかも。
あとは、
「かなり危険な(?)大人のデザート。アイスの実をたくさん用意して挑むべし!」
「ある程度の温度になると、表面が少し欠けてきて中身がとろーっと溶け出す。それをスプーンですくって食べるのがいとをかし」
などの意見もありました。
目からウロコという心の叫びが、短い投稿ながらも十分伝わってきますよね。
口コミで話題の「日本酒とアイスの実」は本当に美味しいのか? まとめ
日本酒にどっぷりと浸けないまでも、日本酒をアイスの実にかけるくらいで随分と楽しめそうです。
日本酒と色々な味のアイスの実の組み合わせを試して、味の変化や相性を見てみるのも面白いでしょう。(但し、飲み過ぎにはご注意を!)
さて、ここまで、「アイスの実」の様々なアレンジ方法をご紹介してきました。
いかがでしたか? 参考になりましたでしょうか?
やはり、特筆すべきなのは「日本酒アイスの実」
大好評で、とても注目されている食べ方です。
必要なのは、これだけ。
- お好みの日本酒
- アイスの実をできる限りたくさん
とってもお手軽に作れますので、是非チャレンジしてみてくださいね。
※デザート感覚ですが、「日本酒アイスの実」はお酒です。
未成年者の飲酒は法律で禁じられていますし、妊娠中の方や授乳期の方の飲酒は、胎児や乳児に悪影響を与えるかもしれません。また、運転前に「日本酒アイスの実」は食べないでください。
サラダやお菓子、香辛料などの保存に便利な広口びん。
英語では「ジャー(Jar)」と呼ばれます。
その広口びんに「アイスの実」と日本酒、新鮮なフルーツを入れてフルーツジャーカクテルのように楽しむのも、ちょっと目先が変わって面白いですよね。