日本酒の飲み比べ~飲み方には順序がある!?~大吟醸から純米酒へ

nomikurabe1何種類かの日本酒を飲み比べる場合に、その順番を気にしたことがおありでしょうか。

そんな時のために、参考になる情報をお知らせします。

例えばお寿司の場合ですと、味の淡いものから濃いものを食べていくというのはよく知られている順序です。

たまごから始めて、白身系、赤身系と続き、最後は穴子といった具合です。

先に味の濃いものを食べてしまうと、繊細で淡い味わいがよくわからなくなるので、これは理に適っているといえます。

これと似たようなことが日本酒にもあてはまるのですが、ここでいきなり最大の注意点があります。

 

酔いを計算する

yopparai1当然ですが日本酒はお酒ですから、杯が進めば進むほど酔いがまわってくるということです。

それで、飲みの後半に好みのお酒を持ってきても、そのときにはかなりお酒がまわっていて、あまり飲めなかったり、味がわからなくなってしまっていたりすることがあります。

というわけで、最大の注意点は酔いにあり、これを計算に入れて飲む順番を考えなければなりません。

自分の好みをよく把握している方であれば、最初の1~2杯は自分の最も好きなタイプのお酒をおすすめします。

一番舌の冴えている時に楽しめるからです。

水を飲んで口の中に残る香りや味をしっかり洗い流してから次のお酒に移るとよいでしょう。

 

特定名称を参考にする

tokutei1お酒に強い方の場合は、味の淡いものから濃いものへと順番に飲んでいきたいと思われるかもしれません。

例外もありますが、そういう場合は高価なお酒から飲むと、ほぼ間違いありません。

手間ひまをかけて値段も高いお酒であればあるほど、繊細な香りと旨味があるお酒になる傾向があるからです。

大吟醸酒や純米大吟醸酒酒から始め、次に吟醸や純米吟醸酒、そして特別純米酒や特別本醸造酒、それから純米酒や本醸造酒、最後に普通酒という感じです。

日本酒を飲む順番を考える時には、このように特定名称をある程度参考にすることができます。

特定名称については「日本酒の種類は9つに分かれる」の項を参照してください。

 

純米酒を後に飲む

junmai1さて、そんなにお酒の種類があるわけではないということもあるでしょう。

2種類の日本酒を飲む場合には、本醸造酒や吟醸酒を先に飲み、それから純米酒へ移るとよいでしょう。

純米酒を後する理由ですが、水と米のみで造られる純米酒は、旨味が強く濃厚な味わいであることが多いことにあります。

こうすると、味わいをより楽しむことができます。

3種類以上を飲み比べる場合でも、基本的な考え方は同じです。

軽い味のものからしっかりした味のものへと、順番に飲んでゆくと味わいがわかりやすくなります。

大吟醸酒や発泡酒→吟醸酒や本醸造酒→純米吟醸酒→純米酒→山廃や生もと→熟成酒、というあんばいです。

 

産地を参考にする

tohoku1他の区別の仕方として、産地に注目してみるという方法もあります。

日本酒は、寒い地方のお酒ほどさっぱりとした味わいのものが多く、南へ下るにつれて味わいがしっかりとしたものが多くなってくる、と言われています。

ですから、東北のお酒→関東甲信越のお酒→近畿や中部のお酒→関西のお酒→九州のお酒といった具合に並べてみることができるのです。

もちろん例外も多くありますが、味わいの淡いものから濃いものへと飲む順番を決める際の目安になります。

酒販店では酒蔵がどこにあるかを表記しているところも増えていますので、ぜひチェックしてみてください。

 

店のコメントを参考にする

menu1さらに、飲食店や酒販店ではよく日本酒の味や香りについてのコメントが付けられていることがありますが、こちらを参考にすることも一つの方法です。

例えば香りであれば、初めは香りがシンプルなものから飲み、だんだん複雑な香りのものへと進んでゆくことができます。

最初はフルーティーなお酒から始めて、徐々に芳醇なお酒へと移ることにより、変化を十分に楽しめます。

もしも「淡麗」や「濃醇」といったコメントがあれば、それを参考にして味の淡いものから濃いものへと飲み進めることができます。

「新鮮・フレッシュ」や「熟成」といった表現も同様です。

後になればなるほど味わいの濃いものを持ってくるようにします。

お店で最もわかりやすいのは、辛味・旨味・酸味・甘味といった表記かもしれません。

傾向としては、辛口のお酒から旨味の強いお酒へという順序で、あるいは酸味の高いお酒から甘口のお酒へという順序で味わうと、ほぼ間違いがありません。

日本酒の香りの表現については「日本酒の味わいと香りの表現」を参照してください。

 

温度を楽しむ

ondo1もう一点、飲む時の温度にも注目できます。

一般的に冷やと呼ばれる状態はだいたい20℃と常温であるのに対し、5℃程度の雪冷えや、10℃の花冷えといった温度で出される日本酒は、冷たい分だけ香りや味わいが控えめになっています。

よく冷やして味わう日本酒から始めて、常温や熱燗へと移ってゆくようにして飲むことで、味わいを感じ取りやすくなります。

日本酒の温度については「日本酒の飲み方~常温冷や、冷酒、熱燗など温度で変化するうま味と香り~」を参照してください。

 

おすすめの飲み方

chouchouchou1ではここで、日本酒を始めたばかりという方におすすめの飲み比べ方をご紹介します。

まずは、生酒と火入れしたお酒との違いを味わってみてください。

生酒は熱処理をしていないお酒で、火入れは熱処理をしているお酒です。

同じ酒蔵のものでも火入れの有無で大きく味わいが異なるのを実感できます。

むしろ同じ酒蔵のもののほうが比較しやすいかもしれません。

次に、超甘口のお酒に挑戦してみるのはいかがでしょうか。

日本酒に対するイメージがまた変わること間違いありません。

例えば、埼玉県の石井酒造の「酒酒酒-chouchouchou- 無濾過生貴醸酒」は、水の代わりにお酒で仕込んだ貴醸酒というタイプのお酒で、濃厚かつまろやかでありながらも甘酸っぱい味わいを特徴としています。

兵庫県の富久錦株式会社の「Fu.」も、おすすめです。

このお酒はアルコール分が8%と低アルコールの純米酒で、ほんのり甘くさわやかな酸味も感じられます。

 

まとめ

jizake1ここまで、日本酒の飲み比べの順序について説明してまいりましたが、これはあくまでも参考に過ぎないものとご理解ください。

日本酒というものはいろいろな条件で味わいが変わるものです。

また、お酒を飲むときの器によっても違いがありますので、「日本酒のうま味を最大に引き出す科学的酒器選び」の項や「本利き猪口」の項を参考にしてください。

さらに、人の味覚や感じ方にも個人差があります。

濃い味わいとされているお酒でも実際に飲んでみると、あっさりとして感じられることもあります。

結局のところ、実際にいろいろと飲み比べてみることによって、自分の中で基準が作られてゆくことになることでしょう。

季節や料理、体の調子なども考慮したうえで、日本酒の飲み比べをどうぞお楽しみください。

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Kitagawa
最後までブログを読んでいただきありがとうございます。 これからも日本酒についての記事を書いていきますのでブログシェアお願いいたします。

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