これまであまり日本酒に親しんでこなかった人にとっては、日本酒の敷居はちょっと高いと感じられるかもしれません。
というのは、あまりにもたくさんの種類が店頭に並んでいるため、価格の相場や味や香りの傾向などが判断しにくいからです。
手当たり次第に飲んでみたところで、お気に入りの日本酒にはなかなか出会えないのが現実です。
そこで、予備知識の少ない状態であっても、好みの日本酒に出会える確率を上げる方法をいくつかご紹介しましょう。
地酒の専門店で探す
美味しいお酒を探すには、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、ディスカウントショップなどに出かけるのではなく、ぜひとも地酒の専門店を探して行ってみましょう。
ウェブ検索で「東京 地酒 酒屋」のようなキーワードを入れると比較的見つけやすいかもしれません。
以外にしっかりした専門店の数が少ないので、多少手間はかかりますが、自分の足で実際に訪れてみるのがベストです。
最近では、お洒落で親しみやすい地酒のお店が増えています。
また、それぞれのお店ごとに置いているお酒にも独自の特色があり、華やかで現代的なお酒が多いところもあれば、どっしりとした古風なお酒が多いところもあります。
また、こうした専門店では店員さんも豊富な知識を持っていますので、いろいろと尋ねてみるとよいでしょう。
本当にいいお店は、親切で丁寧に応対してくれます。
横柄な態度を取る店員のいるお店はやめましょう。
さらに、地酒の専門店では多くの場合いろいろな飲食店との取引があります。
それで、おすすめの飲食店を教えてもらってそこに出かけてみるのも良い方法です。
料理との組み合わせの妙も学ぶことができます。
また、試飲会などの各種イベント情報もこうした専門店で入手することができます。
大手百貨店の試飲販売会に行く
大手の百貨店では、催事コーナーでよく日本酒の試飲販売会が開催されています。
会場では実際にいろいろなお酒を試飲できますし、酒蔵の人や酒造りを行なっている人が売り場にいることも多いので、沢山の情報を得ることができます。
美味しいなと思うお酒があったらぜひ手に入れて、家でじっくりと味わってみてください。
酒造組合のウェブサイトを見る
最近ではほとんどの酒造組合が公式のウェブサイトを持っています。
そこで、日本酒造組合中央会や各都道府県の酒造組合のウェブサイトに乗せられている情報をもとに、お酒を探してみるのも良い方法です。
日本酒造組合中央会のウェブサイトには、各都道府県の酒造組合のウェブサイトへのリンクがありますので、地域ごとにお酒やイベントの情報を確認することができます。
自分の出身地の銘柄を探してみるのも面白いものです。
ちなみに宮城県酒造組合の場合は、「宮城の酒 選り取りナビ」(現在リンク切れ)というウェブサイトを開設していて、そこでは各種銘柄の特徴やおいしい飲み方がたくさん紹介されています。
また、「日本酒サポーターズ倶楽部・みやぎ」のメール会員になると、季節のイベントなど様々な情報をメールで受け取ることができます。
こうした情報を活用するのも一つの手です。
イベントを探して行ってみる
ウェブサイト「日本酒カレンダー」には、地酒専門店や百貨店で行なわれる試飲販売会や、飲食店主催の日本酒を楽しむ会、酒蔵開放イベントなど盛りだくさんのイベント情報が掲載されています。
たくさんありすぎて選択が難しそうですが、これは良さそうだと思ったイベントがあったなら、ぜひ参加してみてください。
慣れないうちは緊張するかもしれませんが、飲んでしまえばきっと大丈夫です。
ちなみに、宮城県酒造組合では日本酒での婚活パーティーなども主催しています。
趣味の合う人同士の出会いの場にもなっているようですね。
本当に美味しいと思う日本酒に出会う
日本酒にあまりいい印象を持っていない人たちの多くは、実は本当に美味しい日本酒と出会っていません。
社会に出た若者たちが忘年会や新年会などで口に合わない日本酒を無理やり飲まされてトラウマになってしまう場合もあります。
ずいぶんと後になってから、場合によっては何十年も経ってから素晴らしい日本酒との出会いがあり、世の中にこんなに美味しいお酒があったのかと愕然とする方もいらっしゃいます。
お気に入りの日本酒との出会いが、人生を豊かにしてくれることはまず間違いありません。
安価な普通酒ではなく、ぜひともいいお酒を探してみてください。
本物を味わうことに勝る経験はないからです。