錫器のお手入れ方法~正しい使い方と磨き方を知ることで一生使える酒器~曇りよさらば

suzu_kumori02高級感があり手にして満足度が高い錫器ですが、錫ならではの注意点もあり、正しい使い方とお手入れをすることが良い状態を保って長く使う秘訣です。

錫は金属としてはとても柔らかい素材です。

落とすと確実にへこみますので、十分に気を付けてください。
茶壺などの蓋を開ける場合は蓋を真っすぐ上にあげ、そして閉める時は真直ぐ水平にかぶせるようにしてください。

蓋が引っかかってしまった時は、無理にはめ込んだりしないようにしましょう。

suzu_b強い力が加わると、簡単に変形してしまうためです。

また、錫は熱伝導率が高いため、中に入れたものの温度がすぐに器に反映されます。

熱いものを入れるとすぐに熱くて持てなくなりますし、温度によっては火傷をする恐れがありますので注意が必要です。

逆に冷凍庫で保管すると、触った手が凍って張り付いてしまい凍傷になることがありますので、こちらもおやめください。

錫の融点は232℃と金属にしてはかなり低く、直火で使用すると溶けてしまいますので注意が必要です。

また、食器洗い機や電子レンジでの使用も錫が変質する可能性が高く避ける必要があります。

 

長期間の使用による曇り

suzu_kumori01長期間の使用または飲み物の種類によっては、器の内側が変色する場合があります。

もっとも、普段飲んでいるお酒によって微妙に異なる色になりますので、それはそれで楽しむことができます。

また、表面が曇ってきたり光沢が薄れてきたりすることもあります。

これも錫の特性で、それが良いという人もいますが、当初の艶のある輝きを取り戻したい場合や維持したい場合には、それなりのお手入れが必要になります。

といっても、特別に難しいことは必要ありません。

普段使いでは、他の食器と同じようにスポンジと洗剤で洗っていただいても何の問題もありません。

ただ、スポンジはやわらかい方の面で洗うようにしてください。

錫はとても柔らかくすぐに傷が付くので、金属タワシやクレンザー等の研磨剤の入った洗剤は使用しないようにしましょう。

水滴を残すとシミになることがありますので、洗い終わった後は、水気を十分に拭き取ってください。

気になる汚れはメラミンスポンジなどである程度落とすことができますが、漆などで色付けしているものの場合、色付けが取れてしまいますのでメラミンスポンジのご使用は避けてください。

 

錫器のお手入れ方法

teire_01さて、ここからは艶のある輝きを維持するためのしっかりとしたお手入れ方法をご紹介します。

愛用の錫器にちょっと艶がなくなってきたと感じたら、ぜひやってみましょう。

用意する物は乾燥したタオル、ガーゼなどの柔らかい布、そして市販されているごく普通の練り歯磨きです。

なお、このお手入れ法は、錫の純度が高い純錫や本錫の製品のためのものです。

同じ錫製品のように見えても、錫の合金で作られた製品(ピューターなど)の場合では、効果が薄いことがありますのでご注意ください。

 

錫器を磨く

teire_06まずは磨くことから始めます。

ガーゼなどの柔らかい布を水に浸してから、しっかりと絞ります。

絞った布に市販されているごく普通の練り歯磨きを少しだけ付けます。

そうして歯磨きのついた布で錫器の表面を磨いていきます。

指先にやや強めに力を入れて磨くとよいでしょう。

ちょっと根気がいりますが、磨いていくうちに錫器の表面の汚れがきれいに落ちていきます。

このように、練り歯磨きに含まれているコンパウンド成分を利用して磨くことで、傷を付けずに汚れをしっかりと落すことができます。

 

錫器をよく洗う

teire_08汚れを落としたら、次によく洗います。

磨く時に付いた練り歯磨きや汚れをしっかりと洗い流します。

水でもよいのですが、ぬるま湯だとベストです。

このとき、柔らかいスポンジを使っても大丈夫です。

指で錫器の表面をこすってみて、歯磨き粉によるぬめりがないかどうか確認します。

ぬめりが残らないよう、しっかりと洗いましょう。

 

乾拭きをする

teire_10乾燥したタオルで水気をしっかりと拭き取ります。

ここで水滴が残ってしまうと、時間が経ってからその部分がシミになってしまいますので、よく確認しましょう。

完璧に水気をふき取ったら終了です。

これで当初の美しい艶と光沢を楽しむことができます。

 

まとめ

ちょっと手間はかかりますが、せっかく手に入れた錫器の逸品です。

いつまでも美しい状態で楽しめるよう、正しい使い方とお手入れを忘れないようにしたいものです。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Kitagawa
最後までブログを読んでいただきありがとうございます。 これからも日本酒についての記事を書いていきますのでブログシェアお願いいたします。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ