江戸切子や薩摩切子の取り扱い方~適切なお手入れをすれば一生つかえる酒器~

江戸切子や薩摩切子は伝統的工芸品ですが、本来は日常生活に用いるための器でもあります。

正しい取り扱い方法を理解して大事に使うなら、その良さをますます味わうことができるでしょう。

江戸切子や薩摩切子などはご存じの通りガラス製品ですから、使用にはそれなりの注意が必要になります。

特に大切な注意点は、次のふたつです。

 

急激な温度変化は避ける

20150902_0754311-e1441720179334江戸切子や薩摩切子の素材であるクリスタルガラスは急激な温度変化に対して非常に弱くなっています。

冷めた器に熱いものを注いだだけで割れてしまうことがあります。

それで、なるべく熱いものを注ぐのは避けましょう。

また、器が冷えてしまっている場合は、室温になじませてから使用するようにします。

同じ理由で、食器洗浄器や乾燥機、電子レンジ、オーブン等では使用しないようにしてください。

 

強い接触も避ける

切子は固い物にぶつけるとその衝撃で簡単に割れてしまうことがあります。

乾杯の際にグラス同士をぶつけると割れや欠けが生じる場合がありますので、十分に気を付けなければなりません。

また、食器洗浄機はお湯の噴射などにより他の食器とぶつかり、割れることがありますので避けたほうがよいでしょう。

 

切子のお手入れ方法

school04_01では、江戸切子や薩摩切子の器はどのようにお手入れしたらよいのでしょうか。これから、おすすめのお手入れ法をご紹介します。

切子は、ぬるま湯に食器用中性洗剤を薄めに溶かしたものに浸し、やわらかい布かスポンジで丁寧に洗うようにします。

特に、柄つきのスポンジは優しく洗うのに適しています。

内側を洗う際に、汚れを落とそうとして手でぐっと力を入れると割れてしまうことがあります。

怪我にもつながりますので気を付けましょう。

しつこい汚れの場合は塩と酢を合わせて、やわらかい布につけてこすると落とせます。

徳利など、汚れが落ちにくい形の器を洗う時も柄つきのスポンジが役立ちます。

卵の殻を細かく砕いて徳利に入れ、殻がひたる程度の水と数滴の酢を入れてよく振ると汚れが落ちます。その後、洗い流してください。

また、文様のカット部分が汚れてしまった場合は、柔らかい歯ブラシなどで優しく洗うとよいでしょう。

カットしたレモンに塩をつけて軽くこすると、効果的に汚れを落とすことができます。

最後に、ぬるま湯で充分にすすぎ、乾かないうちにやわらかい布で水気をよく拭き取ります。

この時、指紋が付いてしまわないように、やわらかい布で包み込むようにして片手でしっかりと器を持ち、器を回しながら余分の布で全体を拭きあげると、切子本来の輝きが戻ります。

くれぐれも切子を落とさないよう、注意してください。

 

切子の保管方法

0004001江戸切子や薩摩切子を保管のために棚などに収納することもあります。

この場合にも注意が必要です。

重ねてしまうと割れる危険がありますので、なるべく重ねない方が望ましいと言えます。

スペースの関係でどうしても重ねたい場合は新聞紙等で包むか、器の間にタオルや布などを挟んでください。

そうすることで割れや欠けを防止することができます。

長期間使用せずに江戸切子を収納しておく場合は、ほこりなどのこびりつきを防ぐ意味で2~3か月に1度は洗浄することが望ましいです。

また、白濁の原因になりますので直射日光は避けて保管しましょう。

 

まとめ

江戸切子は飾り物として眺める美術品ではありません。

むしろ、生活の中で食器や酒器として用いた時にこそ真価を発揮します。

ガラスの製品ではありますが、取り扱い方法さえきちんと守るなら、相当の期間の使用に耐えます。

ぜひとも普段の生活で切子の器を楽しんでいただけたらと思います。

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Kitagawa
最後までブログを読んでいただきありがとうございます。 これからも日本酒についての記事を書いていきますのでブログシェアお願いいたします。

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